2007年06月05日(火)
 中国の西北有色金属研究院は4日、京都で開催中の世界チタン会議で、中国のスポンジチタン生産能力が2010年に年10万トンに達するとの見通しを明らかにした。

 同研究院は「チタンの急成長は10年まで止まらないだろう」と指摘しており、中国の生産能力は06年の4万トンから4年間で2・5倍に急拡大することになる。さらに将来はチタン生産への新規参入も予測され、生産能力は15万トン規模になる見通しだ。
 7―9月期の国内アルミニウム新地金価格は、4―6月期に比べキロ当たり10円下落した。2007年に入って2期連続の上伸後、3期ぶりの下落に転じ、上昇相場が一服。

 ただし、ロンドン金属取引所(LME)のアルミ相場は2800ドル前後と高値安定で、為替の円安も進んでいることから、当面は堅調さが予想される。このため、軽圧品など製品価格についても、しっかりした状態を続けそうだ。
 三宝伸銅工業(本社=大阪府堺市、橋田隆雄社長)は4日、丸江伸銅(本社=京都府城陽市、岡田保雄社長)に鉛フリー合金『エコブラス』の特許実施権許諾に関する契約を5月31日付で締結したと発表した。国内のライセンス供与先は5社目。連続鋳造棒メーカーとしては国内初となる。