2007年06月07日(木)
 韓国からのアルミ合金地金輸入量が、ここにきて急増している。財務省の輸入通関統計によると、3月には7024トンと前年同月比で約2・2倍増加。韓国自動車メーカー大手の現代が減産を実施し、韓国の合金メーカーはその分の合金地金を安価で輸出したことが背景にある。

 しかし、現代が生産量を回復させたことを受け、7月以降の韓国からの輸入量は減少が見込まれる。このため、国内需給に関してひっ迫を懸念する声もある。
 日鉱金属は6日、6月積み産銅建値をトン当たり1万円引き上げ98万円(月間平均97万8500円)に緊急改定、即日実施すると発表した。海外相場の反騰と、為替市場での円安定着が要因。新建値は5月15日(98万円)に並ぶ戻り高値。
 住友チタニウムは、チタン合金粉末の『タイロップ64』の本格販売に乗り出す。純チタン粉末の『タイロップ』に次ぐ新製品で、64合金で球状粉末を実現したもの。射出焼結法で成形加工するエプソンアトミックス(本社=青森県八戸市)と共同で用途開拓と拡販をめざす。