2007年06月22日(金)
 アルミ缶リサイクル協会は21日、2006年度の飲料用アルミ缶リサイクル率を発表し、対前年比0・8%減の90・9%となった。アルミ缶リサイクル率としては、過去2番目。減少に転じたのは03年度以来3年ぶりだが、2年続けて90%台を維持し、高水準を保った。

 これを受け同協会では、今年度の事業活動として、安定的な90%以上のリサイクル率維持を図っていく方針だ。
 鉛二次精錬メーカーは需要家のバッテリーメーカーに対して、再生鉛合金の販売価格是正を求めている。現在の販売価格はトン15万円近辺。

 ただ、中国など新興国の需要拡大を背景に、合金成分を添加する前の粗鉛(ブリオン)の状態でも海外向けに20万円台で出荷できることから、二次精錬各社は再生鉛合金の販売価格を粗鉛以上に引き上げたい考えだ。
 三菱マテリアルは21日、6月積み鉛建値をトン2万円引き上げ35万2000円に改定したと発表した。海外相場高を反映して15日の過去最高値を更新、月内推定平均は33万5500円となった。

 指標となるLME現物相場は、現地20日のセツルメントがトン77ドル高の2477ドルに急伸し、再び最高値を更新した。中国の輸出課税などによる需給ひっ迫感が緩和されないほか、銅の上昇にも追随した。