2007年06月28日(木)
 日本伸銅協会が27日発表した5月の伸銅品生産量(速報値)は前年同月比3・4%減の8万3000トンで、4カ月連続で前年実績を下回った。黄銅棒が前年同月を1割以上割り込んだのをはじめ、銅管やリン青銅板条などの主要品種も前年実績を下回った。銅価高騰で当用買いの動きが加速したことや、自動車・デジタル家電分野の実需が回復しないことが背景にある。
 山崎金属産業は本年3月、海外子会社の山金有色金属(上海)有限公司(上海市、山崎洋一郎董事長)に伸銅品向けスリッターを1台増設した。加工量はこれまでの月150トンから300トンに倍増する。同時に50万米ドル(約6200万円)の増資も実施した。伸銅品の加工能力を高め、好調な電子部品・コネクター需要に対応する。
 フジクラは27日、世界最大規模の素粒子物理学研究所、欧州原子核共同研究所CERNから耐放射線光ファイバーを受注したと発表した。CERNはフジクラの耐放射線1・3ミクロン帯シングルモード光ファイバーを、現在建設中の世界最高エネルギー陽子・陽子コライダー(LHC)内で使用する。