2007年07月02日(月)
 経済産業省は29日、2006年度末時点における設備投資調査結果をまとめ、06年度実績および07年度計画を発表した。

 産業別設備投資動向では、07年度における非鉄金属(06―07年度共通調査回答企業61社)全体の設備投資額が核燃料を含め3485億5000円となり、06年度実績見込み比87・1%増と大幅な伸びを記録。非鉄製錬を中心に、伸銅品、アルミなどで積極的な姿勢が目立っている。
 日本ダイカスト協会などはこのほど、亜鉛合金ダイカストの肉厚を0・2ミリまで薄肉化することに世界で初めて成功した。亜鉛ダイカストは最盛期の1970年代には自動車関連を中心に年間7万トンの市場規模があったが、軽量化でアルミニウムに押され現在は半減している。薄肉化を進め軽量化することでIT機器の筐体など新規分野に用途が広がる可能性もあり、今後は課題の強度を高め実用化をめざす。
 日本電線工業会のまとめによると、会員企業の国内電線メーカー138社の5月銅電線総出荷量は、銅導体重量で前年同月比2・5%減の6万5000トン、7カ月連続の前年同月比マイナスになった。4月の出荷実績は同0・4%減の7万4076トン。光製品の4月出荷実績は同4・5%増の221万6194キロメートルコアだった。