2007年07月06日(金)
 国内産銅建値がトン102万円と再び史上3番目の水準へ騰勢を強めてきた。国内大手地金商社や扱い問屋からは、円安定着下で海外相場に先高観が根強いことを手掛かりに、「産銅建値は先行き、5月7日に記録したトン105万円の史上最高値を塗り替える公算が大きい」との見方が有力視されてきた。

 日鉱金属は5日、7月積み産銅建値を月初2日に続きトン2万円引き上げ、102万円(月間平均101万7100円)に緊急改定すると発表した。新建値は5月10日(103万円)以来、史上3番目の高水準。
 合金鉄大手の仏エラメットは2007年の投資額を06年比23%増の3億7000万ユーロ(約610億円)に引き上げる。

 ニッケル部門は目標とする年産7万5000トン体制の構築などに1億7000万ユーロの投資を計画。マンガン部門は中国の電解二酸化マンガン工場の増産や、カナダの触媒リサイクル工場建設などに1億3000万ユーロを投資する。
 神戸製鋼グループのアルミ線・棒メーカー、大同軽金属工業(本社=大阪府堺市西区、桐山照美社長)は製品表面の品質向上に注力している。

 欠陥を減らす社内活動が成果を上げ、来期には熱処理専用ラインを新規導入する予定。品質の向上と高度化に対応し、自動車や弱電向けの拡販に一層注力する。