2007年08月10日(金)
 【秋田】DOWAホールディングスグループの小坂製錬(本社=秋田県鹿角郡小坂町、山崎信男社長)は9日、導入した新型炉の竣工式を開催した。

 多種多様な原料に対応した国内初の炉で、リサイクル原料の使用拡大や金属回収の効率化に寄与する。きょう10日から試験操業に入り、来年3月に本格稼働する。将来ニッケルや錫を加え、国内最多の19種を回収。秋田で展開する非鉄コンビナートを強化し、環境リサイクル事業の拡大を図る。
 黄銅棒の関東地区市中相場は弱含み横ばいで推移している。指標となる銅価が今月6日に大幅下落したことが影響した。ただ、流通各社は週内は様子見に徹することで足元の相場を維持したい考えだ。
 経済産業省がこのほど発表した6月の非鉄金属・金属製品統計(速報値)によると、非鉄金属工業部門で生産、出荷が前年同月を上回ったのは3品目で5月より2つ減少した。

 伸銅製品やアルミニウム圧延製品が5月に引き続き前年実績を下回ったほか、川上分野でも電気銅や電気鉛の生産が減少するなど、多くの品目が振るわなかった。