2007年08月15日(水)
 国内大手電線メーカー6社の2007年4―6月期連結決算は3社が経常増益、1社が経常赤字を縮小した一方、2社が経常減益とまだら模様だった。

 自動車部品、情報通信、電子材料など非電線の事業分野で増減益の明暗が分かれた。電線・ケーブル事業は6社とも増益で、需要の堅調さと銅価転嫁の進展を映した。
 日鉱金属は14日、8月積み産銅建値をトン当たり2万円引き上げ96万円に緊急改定、即日実施する、と発表した。海外相場の急反発を受けたもので、市中が旧盆休暇中の異例の改定。このまま月内まで建値が変更されない場合、月間建値平均価格はトン96万7800円となる。
 フルヤ金属が13日に発表した2007年6月期の最終利益は前期比2・4倍の10億6000万円だった。貴金属ルツボなどの溶解設備の需要が増えた。ターゲット製品も好調で、売上高は35・3%増の258億9300万円、経常利益は17億8300万円となった。