2007年08月16日(木)
 国内大手伸銅メーカーの2007年4―6月期連結決算は7社すべてが増収となったが増益は4社にとどまった。高値で推移する銅価が売り上げを押し上げたが、半導体やデジタル家電分野を中心に需要が伸び悩んだため販売量が減少。板条メーカーで営業減益が相次いだ。今回増益となった黄銅棒メーカーも販売量は減少しており、厳しい需要環境に置かれている点に変わりはない。
 三菱マテリアルは15日、8月積み鉛建値をトン1万2000円引き下げ40万4000円に改定したと発表した。海外相場の下落と為替の円高ドル安進行を受け、約5週間ぶりの安値をつけた。月内推定平均は40万7800円となり、7日の前回改定時より7400円下落した。
 錫の国際相場が急落している。15日入電のLME相場は後場で1万5000ドルを割り、セツルメントベースでも3営業日で10%も値を消した。マレーシアのKLTM相場も同950ドル安の1万4300ドル。LME在庫増加と米国株安の影響もあり、地合いが急速に悪化しているようだ。