2007年08月28日(火)
 DOWAエレクトロニクス(東京・千代田)はフラットパネルディスプレー(FPD)用の電極材料を拡充する。開発段階にある低温焼成型の銀ナノ粒子を、有機EL(エレクトロルミネッセンス)の補助電極用として今後1―2年で事業化する。

 液晶ディスプレー用には塗布型のITO(インジウム・錫酸化物)を開発している。すでに製造・販売しているプラズマディスプレー(PDP)用の銀粉とともに、需要が拡大傾向にあるFPD市場を開拓していく方針だ。
 日鉱金属は27日、8月積み産銅建値をトン6万円引き上げ、92万円に緊急改定、即日実施した。17日に史上最大となるトン12万円の下げ幅を記録した国内産銅建値だが、同月第4週以降、反騰に転じ、22日の2万円引き上げに続いて改定された。

 銅建値は、海外銅相場や為替の急変動を受け今月で7回目の改定。17日の下げ幅を、その後2回の引き上げで半分以上、上げ戻した格好だ。このまま月内に建値が変更されない場合、月間平均価格はトン93万400円となる。
 三菱マテリアルは27日、8月積み鉛建値をトン当たり5万1000円引き上げ、43万4000円に改定すると発表した。LME相場が反発の勢いを強めており、先月23日の46万8000円に次ぐ史上2番目の高値となった。同日にアップした亜鉛建値(40万5000円)を再び上回った。月間推定平均は1万2200円アップの41万1000円。