2007年08月31日(金)
 海外の非鉄資源大手が相次ぐM&A(合併・買収)で業績を伸ばしている。総合資源ではスイスのエクストラータとブラジルのリオドセ(CVRD)がカナダのニッケル大手を傘下に収めたことで、2007年1―6月の利益はそれぞれ前年同期比3倍、19倍に急拡大した。

 非鉄専業では米フリーポート・マクモラン・カッパー&ゴールド(FCX)がフェルプス・ドッジを買収し利益を2倍にした。資源価格の高騰も収益を押し上げており、英豪系BHPビリトンの07年6月通期の非鉄部門は28%増益となった。
 【名古屋】中部地区大手非鉄企業の戸松冶金(本社=名古屋市瑞穂区二野町9―16、戸松豊博社長)はこのほど、アルミ精錬メーカーの中部金属精錬所(本社=大府市北崎町2―91、伊藤祐貴社長)を吸収合併した。合併後の名称は「戸松冶金アルミ合金事業部・大府工場」となる。

 さらに今秋をめどに設備をリプレースし、生産性向上を図る考え。これによりアルミ母合金の総生産量は、従来比約80%増の月間1500トンレベルにまで拡大する計画。買収、設備更新に伴う投資額は約3億3000万円。
 日本電線工業会の速報によると、会員企業の国内電線メーカー138社の7月銅電線総出荷量は、銅導体重量で前年同月比5・1%増の7万3700トンと、9カ月ぶりの前年同月比プラスになった。ボリュームゾーンの建設・電販部門をはじめ、主要な需要分野が軒並み堅調な伸びを示した。光製品の6月出荷実績は光ファイバー長で同3・9%増の238万8751キロメートルコア。