2007年09月04日(火)
 2007年10―12月期国内アルミニウム新地金価格は、対前期比でキロ当たり10円下落した。7―9月期に続き、2期連続で落ち込んだ。今後2008年の新地金価格は、足元の海外相場が急落していることから、先安観が強い展開となっている。
 アルミ二次合金地金各社とダイカスト・メーカーをはじめとする需要家筋との間で進められていた8月積みアルミ二次合金地金製品販価交渉(後決め)がこのほど、「7月末に比べてダイカスト材で平均で横ばいないし、キロ1―3円、最大キロ5円、鋳物材で2―3円、一部5円の値下げ」でほぼ決着したもようだ。

 この結果、代表品種の関西地区AD12・1小口向けを対象とした価格は、キロ当たり300―307円(最終需要家渡し、120日手形ベース)と、キロ300円ぎわに落ち込んだ。
 非鉄雑品を中心に取り扱う貿易商社の泰和商事(本社=東京・八丁堀、中上鉄男社長)は新たに4営業所を設立し、今月から営業を開始する。

 これにより同社の国内拠点は、従来の4カ所から8カ所へ倍増する。新設するのは仙台、松山、鹿児島、沖縄で、それぞれ月間取扱量1000―2000トンをめざす。国内拠点の拡充により安定した入出荷態勢を築くほか、鉄スクラップの取り扱いにも本格的に乗り出す。