2007年09月07日(金)
 非鉄各社が半導体実装用テープ材料の生産能力を増強している。三井金属はこのほど、福岡県大牟田市の所有地内に建設した第3工場を月産2000万個体制で稼働させた。今後は需要動向を見ながら段階的に設備を導入し3、4年後には月産1億2000万個に引き上げたい考え。現有設備と合わせて6割の能力増強となる。

 日立電線も2007年度から生産能力を3割増やしており、デジタル関連機器向けの旺盛な需要に対応していく方針だ。
 日鉱金属は6日、9月積み産銅建値をトン当たり4万円(4・30%)引き下げ、89万円に緊急改定、即日実施すると発表した。銅建値の90万円大台割れは8月24日以来のことで新建値89万円は8月21日(86万円)以来の低水準。月内に建値が変更されない場合、月間建値平均価格は89万6600円となる。

 三井金属は6日、9月積み亜鉛建値をトン3万6000円引き下げ36万9000円に改定したと発表した。海外相場の下落を受け年初来安値を更新、2006年4月以来1年5カ月ぶりの安値水準をつけた。月内推定平均は37万5000円となった。
 【仙台】東北大学の石田清仁・工学部教授、科学技術振興機構(JST)の高久佳和研究員ら研究グループは6日、室温で水に浸すだけで水素を発生させるアルミニウム合金を開発したと発表した。

 特定の元素の添加と組織制御で水との反応を高めた。従来のガリウム添加のアルミ合金に比べて約10分の1安価に製造でき、携帯用の電池や自動車用水素電池などの用途が期待できるという。