2007年09月10日(月)
 フレキシブルプリント基板(FPC)メーカーの収益低下に歯止めが掛かりそうだ。NOK、フジクラ、住友電工などの国内大手FPCメーカーは2006年度(07年3月期)、FPC販売価格の急落による大幅な営業減益に見舞われ、内部コストの低減と高付加価値品の拡販に努めてきた。

 07年度第1四半期は余波を引きずったが、5月以降は注文量回復の追い風もあり、第2四半期、第3四半期と売上高営業利益率の反発を期する。
 神戸製鋼所は、自動車バンパー向けのアルミ押出品を、上期の月産2万6000万本から、今下期に約5万本へ倍増させる。同社は08年に6万本、09年8万本まで拡大の予定。自動車メーカーとの受注がほぼ決まり、増産体制を整えていく。
 亜鉛価格が急落している。7日入電のロンドン金属取引所(LME)相場は前日比145・5ドル安の2785ドル(セツルメント)となり、昨年4月以来、1年5カ月ぶりの安値水準まで下落した。鉱山開発や新規製錬所の立ち上げなど、世界中で増産の動きが活発になっており、供給余剰感が出ているのが下げ要因のようだ。