2007年09月26日(水)
 神戸製鋼所は25日、自動車アルミ化動向に関する記者会見を行い、このなかで大城英夫専務執行役員は、アルミ鍛造品生産量が、日米2拠点合計で2008年に今期比約3割増の630万本程度まで引き上げていく方針を明らかにした。

 また、アルミパネル材については、2010年をめどに月間2000トンと現状に比べ2倍弱まで増やしていくことをめざす。
 日鉱金属は25日、9月積み産銅建値をトン1万円引き上げ、98万円に緊急改定、即日実施すると発表した。今月3日も含め6回目の改定で、新建値は8月1日(102万円)以来45日ぶりの高値。

 また今月11日の安値87万円からの上げ幅は12・6%(11万円)。このまま月内に建値が変更されない場合、建値平均価格は92万7200円となる。
 非鉄金属相場は投機資金の流入が続いている。ロンドン金属取引所(LME)の銅現物(セツルメント)は現地24日、8月2日以来約1カ月半ぶりに8000ドル台を回復。金の急騰や取引所在庫の減少などが支援材料となった。投機買いは需給がひっ迫している鉛にも波及。セツルメントは7月23日に記録した過去最高値を更新した。

 投機筋はファンダメンタルズが好調な金属を中心に物色している。銅は信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題による米国での住宅関連消費の低迷が懸念材料になっている。しかし、経済が好調な欧州の需要が米の減少分を相殺する見通し。