2007年10月02日(火)
 日本伸銅協会はこのほど2007年度を起点とする5カ年中期需要見通しを発表し、11年度の伸銅品需要は102万5000トンになると予想した。

 黄銅棒は銅価高の影響で他素材との競争が激しさを増し需要も落ち込むが、銅条は半導体、コネクターの用途拡大を背景にわずかではあるが増加し、銅管もほぼ横ばいを維持するため、結果的には06年度比で2・5%増加するとした。
 日鉱金属は1日、10月積み産銅建値を9月最終価格と同値のトン98万円で据え置くと発表した。ただ、9月の建値平均価格(92万7200円)からすると、実質5万2800円(5・7%)の値上がり。

 三菱マテリアルは1日、10月積み鉛建値をトン2万9000円引き上げ44万3000円に改定したと発表した。海外相場高を受け7月23日の過去最高値46万8000円以来、約2カ月ぶりの高値水準に上昇した。

 三井金属は1日、10月積み亜鉛建値をトン8000円引き上げ39万5000円に改定したと発表した。海外相場の反発を受け1カ月ぶりの高値水準に上昇、9月平均建値の37万3700円より2万1300円高く始った。
 東洋アルミニウム(本社=大阪市中央区、今須聖雄社長)は1日、親会社である日本軽金属から東海アルミ箔(本社=横浜市西区、水野昭社長)の全発行済み株式を譲り受け、完全子会社化したと発表した。

 両社は2005年5月に包括的業務提携契約を締結したが、今後ますます競争激化が予想される国内アルミ箔市場に対応するため、グループによる一層の競争力強化を図ることが必要と判断した。