2007年10月04日(木)
 中国産錫地金の日本への輸入が減少している。8月輸入統計の速報値は前年同月比53%減の216トン。今年1―7月平均(676トン)と比べて大幅ダウンとなり、タイからの輸入量も下回った。

 インドネシアの供給懸念が収束して輸出が回復軌道に乗り、中国の高値玉に対する敬遠感が再び浮上している模様だが、国内の需要環境の変化も影響しているようだ。
 電線メーカー世界最大手の仏ネクサンスと伊プリズミアンはこのほど、スペインの本土とバレアレス諸島を結ぶ海底電力ケーブル敷設プロジェクトを共同受注したと発表した。

 発注元はスペインの送電事業者レッド・エレクトリカ・デ・エスパーニャ。使用電圧250キロボルト、240キロメートル長の直流海底ケーブルを1社1回線ずつ納入する。2011年半ばに完工予定。
 海外銅相場の騰勢に弾みが付いている。3日入電(現地2日)のロンドン金属取引所(LME)銅相場は、現物後場買値でトン8255ドル、先物後場買値で8175ドルと、現地7月20日に付けた今年の高値(8248ドル、8150ドル)をそれぞれ更新。

 ニューヨーク商品取引所(COMEX)銅当限もポンド370・05セントと7月20日(375・40セント)以来の370セント大台乗せを再現した。