2007年10月11日(木)
 三菱マテリアルは電子材料事業を強化する。資金効率の悪い金線事業を田中電子工業と事業統合して本体から切り離したことで、ITバブル崩壊以降進めてきた電子材料分野の選択と集中が完了。

 2007―09年度の3年間合計400億円(04―06年比2・3倍)の設備投資を実施し、シリコン関連製品の生産能力増強や、スパッタリングターゲット材などニッチな市場で世界シェアトップ製品群の市場開拓を進める。
 日鉱金属は10日、10月積み銅建値をトン3万円引き下げ99万円に改定したと発表した。海外相場の下落を反映して9月11日以来1カ月ぶりの引き下げ改定となった。月内推定平均は2万1800円下がり99万2700円。

 けん引役だった金先物の調整などに伴いLME銅は反落。8日には10営業日ぶりにセツルメントで8000ドルを割り込むなど軟調に推移しているため、国内建値の1カ月ぶりの引き下げ改定のきっかけとなった。



 三井金属は10日、10月積み亜鉛建値をトン1万5000円引き下げ、39万5000円に改定したと発表した。

 中外鉱業は10日、2010年度の経常利益4億7000万円を目標とする中期経営計画を発表した。精金(貴金属リサイクル)や中古機械、不動産を中心に事業展開を図り、売上高358億円、経常利益率1・3%、株主資本利益率(ROE)3・3%をめざす。また、国内で金鉱床の探査を目的としたボーリングも実施する。

 東京工場では金月産550キロ体制を整えているが、新たに溶媒抽出法による白金のリサイクル事業にも進出し、月産20キロ体制をめざす。国内の金鉱床探査では、同社が鉱区を所有している伊豆半島の湯ヶ島鉱床を探査する。