2007年10月15日(月)
 日鉱金属は電子部品向けに高機能ステンレス材を拡販する。これまで主にブラウン管用電子銃向けに販売していたが、市場の縮小で需要が減少しているため、今後も市場拡大が期待できる携帯電話や液晶分野への販売を強化する。

 伸銅の製造技術を応用して耐久性が高い製品を生産できることや、グループ内でめっき加工まで一貫生産できることなどの強みを生かし、本年度上期で月100トンだった電子部品向けステンレスの販売量を2010年度に250トンまで引き上げたい考え。
 古河電気工業は2008年度、薄板ガラス事業に参入する。光ファイバー製造で培ったガラス加工技術を応用し、ハードディスク(HD)用のガラス基板材や液晶用のカバーガラスなどを製造・販売する計画。HD用ガラス基板材は直径2・5インチのノートパソコン向けが注力サイズになりそうだ。量産開始の具体的な時期や数量は明らかにしていない。
 日本アルミニウム協会はこのほど、8月のアルミ圧延品・箔の需給実績を発表し、板・押出合わせた生産が前年同月比0・3%増の17万5148トンと、5カ月ぶりにプラスに転じた。また出荷は、同0・2%増で18万2762トンと、2カ月続けて増加。主力の缶材が上向いていることに加え、自動車部材なども堅調なことから、小幅ながら前年の数量を上回った。