2007年10月17日(水)
 世界最大手の切削工具メーカー・サンドビック(スウェーデン)の日本法人、サンドビック(本社=神戸市西区室谷2―2―9神戸ハイテクパーク、オーケ・ニルソン社長)は、日本国内における超硬工具生産能力を現行比で約3倍にまで増強する。

 主力製造拠点の瀬峰工場(宮城県栗原市)の隣接地へ新たに工場棟を建設、2009年の稼働開始を計画しており、投資額は100億円程度を見込んでいる。アジア地域を中心に、旺盛な自動車や航空機関連向けの需要への対応強化を図る。
 三菱マテリアルが約80億円かけて小名浜製錬所(福島県)に建設している銅鉱石を溶解するための新炉(三菱プロセスS炉)が今月末に完成する。11月上旬から炉の温度を上げていき、12月1日から実際に鉱石を投入して商業生産を開始する。12月中は7割操業を目標に徐々に立ち上げるが、2008年3月にはフル操業に持っていきたい考えだ。
 三井金属は16日、10月積み亜鉛建値をトン1万5000円引き上げ41万円に改定したと発表した。海外相場高を反映して約2週間ぶりの高値を回復した。月内推定平均は40万5200円となった。