2007年10月24日(水)
 建設用電線のメーカー共販会社、住電日立ケーブル(以下HS&T)とフジクラ・ダイヤケーブル(以下FDC)は、2007年度下期(07年10月―08年3月)の電線出荷量を銅導体重量ベースで上期比15―20%増、前年同期比ほぼ同量と計画する。

 8―9月に予定されていた大手電気工事業者向けの大口出荷が一部後ろ倒しになっていたが、HS&Tでは10月に入り出荷量が前年同月並みに回復、FDCも11月からの出荷増を見込む。例年より1―2カ月遅れで、秋需到来の兆しがようやく見え始めた。
 日鉱金属は23日、10月積み産銅建値をトン当たり4万円(4・1%)引き下げ、94万円に緊急改定、即日実施すると発表した。海外相場の大幅続落と、為替市場での円高加速を映したもので、新建値は9月14日(92万円)以来、40日ぶりの低水準。月内、建値が変更されない場合、建値平均価格は97万6800円となる。
 ロンドン金属取引所(LME)の銅在庫が急増している。現地22日は前日比2150トン増え15万1100トンとなり、今年最も少なかった7月から50%増加した。

 15万トン回復は約5カ月半ぶりの高水準。アジア地域の増加が顕著になっている。上海先物取引所(SHFE)の在庫も増加傾向を示すなど、中国市場で在庫が積み上がっているもようだ。