2007年11月02日(金)
 銅などの原料や副資材の高騰を受けて、伸銅メーカーが昨年から取り組んでいる価格転嫁交渉が難航している。

 製造ロス分のコストが拡大したため逐次、転嫁を図っているが、複数のメーカーでは浸透が遅れている。一方、製造ロス分についてはほぼ理解を得たとするメーカーも、燃料や副資材の値上がりは十分転嫁できていない。
 キリンビールがアルミ地金の高騰などを理由にビール系飲料(ビール・発泡酒・第3のビール)および清涼発泡飲料値上げを表明したことを受け、アルミ業界では歓迎するムードが広がっている。

 軽圧・製缶メーカーはこれまで、原材料の上昇を受け価格是正を進めてきたが、「川上インフレ・川下デフレ」を背景に、十分な転嫁が進んでこなかった。最終製品への値上げが進めば、アルミ缶および缶材値上げ(ロールマージンアップ)の環境が整い、アルミメーカーにとって追い風となりそうだ。
 住友金属鉱山は1日、出光興産との透明電極材料の合弁事業を解消したと発表した。合弁で設立したIZO(インジウム・亜鉛酸化物)ターゲット材の製造・販売会社、ISエレクトロード・マテリアルズ(ISEM、東京・千代田)の保有株式を10月1日に全て出光興産に譲渡した。

 FPDの透明電極材料ではITO(インジウム・錫酸化物)が主流になっている。住友はこのためITOや市場が拡大傾向にある太陽電池向けやタッチパネル向けに独自開発した透明電極材料に経営資源を集中させる方針だ。