2007年11月07日(水)
 丸紅は6日、2008年のアルミ新地金世界需給予測を発表し、需要が4126万トン(07年度見込み比9・5%増)、供給4180万3000トン(同10・0%増)で、54万3000トン供給が上回る見通しを示した。供給過多となるのは2年連続。

 米国需要の低迷などで、プラスバランスが続く。08年のロンドン金属取引所(LME)3カ月先物アルミ相場については、2300―3000ドルと、現状の2600ドル水準が中心値となる見込みだ。
 三井金属は6日、11月積み亜鉛建値をトン1万円引き下げ35万5000円に改定したと発表した。海外相場が軟調に推移していることを反映して9月11日以来約2カ月ぶりの安値水準に下落した。月内推定平均は35万6400円となった。

 指標となるロンドン金属取引所(LME)の亜鉛現物相場は、現地5日のセツルメントがトン2730・50ドルと前日比54・50ドル下落した。取引所在庫が前日比4100トン増え8万775トンと約半年ぶりの高水準になったことが弱材料視された。
 補修用自動車バッテリー製品の再値上げ表明が相次いでいる。12月1日から古河電池は最大30%、ジーエス・ユアサは25%以上の値上げを実施することを発表した。鉛価格の続騰によるコスト上昇分の価格転嫁が目的。

 各社は今年8―9月に値上げを実施したばかりだが、異例の短期間での再値上げ発表となった。年間で3回目の値上げ実施は初めてのこと。