2007年11月08日(木)
 日鉱金属と三井金属が共同出資するパンパシフィック・カッパー(PPC、東京・港)は7日、三井が権益を保有するペルー南部のケチュア銅鉱床の権益を取得すると発表した。

 取得価格は4000万米ドル(約46億円)。経済性調査費や生産設備建設のために4億5000万ドル投資する予定で、開発が決まれば2012年後半から年産銅量約6万トンで生産する。
 三菱マテリアルは7日、11月積み鉛建値をトン8000円引き上げ47万9000円に改定したと発表した。指標となるロンドン金属取引所(LME)の現物相場が堅調に推移しているため。月内推定平均は47万7500円となった。
 鉛二次精錬メーカーがバッテリーメーカーへ販売する再生鉛地金の値決めを、従来の長期から月次に変更する動きが広がっている。これにより鉛相場の変動を販売価格に反映しやすくなり、国内と海外で再生地金の価格差は縮小した。バッテリーメーカーは購入条件を改善することで原料の海外流出を食い止めたい考えだ。ただ、足元は依然として海外向けが高く、二次精錬の「バッテリーメーカー離れ」の抑止には至っていない。