2007年11月12日(月)
 日鉱金属は9日、11月積み銅建値をトン5万円引き下げ86万円に改定したと発表した。

 信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の深刻化で景気後退への懸念が高まり、指標となる海外銅相場は11月に入り7%下落した。為替も9日のTTSが1ドル=113・87円とこの間3円弱も円高が進行したため、国内建値は2カ月半ぶりの安値水準に下落した。月内推定平均は87万7100円となった。
 古河スカイは、海外製造拠点の新設・増強で、アジア地域を中心とした自動車関連需要拡大に対応していく。アルミ押出のインドネシア(フルカワ・インダール・アルミナム社)は、2006年度見込み比で09年に売上高を倍増させる見通し。

 アルミ精密鋳物部品を生産するベトナム(フルカワスカイ・アルミナム・ベトナム社)については、同様に09年に売上高を4倍に引き上げるなど、海外事業強化を図る。
 コバルトの国際相場が過去最高値を更新しそうな勢いだ。航空機部材に使われるスーパーアロイ(高強度耐熱合金)向け需要好調などを背景に、ポンド当たり30・00―31・00ドルまで上昇。

 先行指標のBHPビリトン社価格は31・80ドルまで上伸しており、目先は今年4月に付けた最高値31・00―32・50ドルをめざす展開となりそうだ。