2007年11月29日(木)
 日本アルミニウム協会が28日に発表した2007年度上期(4―9月期)のアルミ地金・同製品需要実績によると、総需要は前年同期比0・5%減の219万6830トンに落ち込んだ。自動車を中心とした輸送関連や輸出が好調だったものの、改正建築基準法施行の影響などにより、建設向け需要の低迷が足を引っ張っている。
 三井物産は、非鉄金属事業の権益拡大に向けた取り組みを強化していく。ニッケルについては、2010年をめどに持分権益3万7000トンまでの引き上げをめざす。銅に関しても10年をめどに10万トンへ増加をめざすなど、非鉄部門の収益拡大を図っていく。
 中国政府が来年からの鉛と亜鉛の輸出関税引き上げを検討している。鉛の輸出関税は現状の10%から15%へ、亜鉛は関税ゼロから5%へと、それぞれ5ポイント引き上げを図っているようだ。中国はこれまで資源保護と内需優先のための急進的な輸出抑制策を実施しており、輸出がさらに引き締められるのは確実とみられる。