2007年12月04日(火)
 2008年1―3月期の国内アルミニウム新地金価格は、前期(10―12月期)に比べキロ当たり50円下落した。四半期価格の引き下げは、3期連続。弱含みの海外相場に加え、為替の円高が進み、大幅な落ち込みとなった。市中の軽圧品は、年明け以降の地金下落を見越し、年内の商いで見送りムードが強まりそうだ。
 日鉱金属は3日、12月積み産銅建値を11月最終価格に比べてトン当たり6万円(7・9%)引き上げ、82万円に設定した。新建値は11月19日(83万円)以来の水準。

 引き上げ要因は、海外相場の急反騰と、為替市場での円安反転。指標の海外相場は、米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の長期化に伴う世界的な株式・金融市場の混乱をイヤ気して、11月下旬入り直後にロンドン金属取引所(LME)銅セツルメントでトン6492ドル、ニューヨーク商品取引所(COMEX)銅当限でポンド288・70セントと、本年3月以来の安値へ急落。米ドル安(円高)の進行も加わり、相次ぐ産銅建値の引き下げを誘発していた。
 非鉄原料商社の吉中商事(本社=千葉県柏市東上町2―28、中村守男社長)は、2008年夏ごろをめどに千葉・船橋に新事業所を開設する。すでに1万5000平方メートルを超える土地を取得しており、施工業者が決まり次第着工する。国内における受け入れ体制の強化を図るとともに、主力である輸出向け以外の品目の取り扱い拠点として設備を導入する構想もある。