2007年12月07日(金)
 【サンティアゴ5日=増田正則】チリのエスコンディダ鉱山は2008年6月期も年130万トン規模の銅生産量を維持する方針だ。BHPビリトン、リオ・ティント、日本企業グループが出資するミネラ・エスコンディダのカルロス・メスキータ社長がこのほど現地で産業新聞社の取材に応じ、「今年も昨年(07年6月期)と同じ生産規模を見込んでおり、予定通りきている」と語った。

 また鉱山設備の納期遅れや鉱石品位の低下、水の確保といった鉱山操業に影響を与えかねない諸課題について「対応はできており問題はない」ことを強調した。
 スイスの資源大手エクストラータは現地5日、カナダ・ケベック州北部のラグラン・ニッケル鉱山の第5―8鉱区の予想埋蔵鉱量が、最新の探査の結果450万トン増える見通しだと発表した。従来の公表値は200万トン。
 日鉱金属は6日、12月積み産銅建値をトン当たり3万円(3・7%)引き下げ、79万円(月間平均79万4700円)に緊急改定、即日実施する、と発表した。建値は月初3日に6万円値上げされ、82万円と、2週間ぶりに80万円大台を回復したが、わずか中2営業日での大台割れを余儀なくされた。