2007年12月18日(火)
 日本、欧州の大手電線メーカーが高圧電力ケーブルの大型海外投資に動いている。電力インフラ需要の急増が今後期待される新興国、既設電力インフラの更新需要が見込まれる北米などで、大型の工場新設、設備増強の計画が相次ぐ。

 高圧電力ケーブル市場は現在世界的に活況で、各電線メーカーとも受注残で向こう2―3年間フル操業が続く見通し。新たな設備投資計画はそれ以降の需要をにらむ。確実な受注に向けて、現地生産体制を整える動きが共通する。
 コバルトの国際価格の騰勢が止まらない。先週末入電のコバルトカソード塊(純度99・8%)の欧州非鉄金属価格は、中値ベースでポンド当たり1・50ドル続伸して40―42ドル。史上最高値を更新し、ついに未踏の40ドル台に地合いを乗せた。急騰前の1カ月前と比べると約34%値を上げた。先行指標のBHPビリトン価格は45ドルまで上昇しており、市中では50ドル到達の観測も出ている。
 三菱マテリアルは17日、12月積み鉛建値をトン1万9000円引き下げ32万4000円に改定したと発表した。指標となる海外相場の軟調な推移を反映し、6月14日以来半年ぶりの安値水準に続落した。月内推定平均は34万4800円。