2007年12月28日(金)
 フジクラは自動車用ワイヤハーネスとフレキシブルプリント基板(FPC)で、海外生産拠点の新設を検討している。

 自動車用ワイヤハーネスは現在、ベトナムのホーチミンでOEM(相手先ブランドによる生産)を展開しているが、同国ダナン近辺に独資あるいはOEM先との合弁で、ハーネス加工拠点の新設を検討している。FPCはタイ・アユタヤの主力工場が大規模になってきたため、ラオスに後工程のサテライト工場を設立する案が出ている。
 日本アルミニウム協会は27日、11月のアルミ圧延品・箔の需給実績を発表し、板・押出合計の圧延品生産は、前年同月比4・7%減の19万8479トン、出荷が同4・2%減の19万7590トンで、ともに3カ月続けてマイナスとなった。建材需要の不振はいぜん継続しており、回復には時間がかかりそうだ。
 中国財政部はこのほど2008年1月から希土類金属(希土金属、イットリウム、スカンジウム他の化合物)の輸出関税を10%から25%に引き上げると発表した。世界シェア90%以上という世界最大の生産国の輸出規制強化は、国際価格のさらなる上昇要因となりそうだ。

 希土類元素ではこのほか酸化イットリウム、酸化ジスプロシウム、酸化テルビウム、酸化ユーロピウムが25%、酸化ランタン、酸化ネオジムが15%に引き上げられた。これまでは10%だった。