2002.04.17
海 外鋼材市況の反発を受けて、半製品および冷鉄源の取引価格が米州、アジアなどで上昇している。北米向けブラジル産スラブ、銑鉄が年初来20―30%アップ、米国内の鉄スクラップ市況も35%上昇。アジアでも、韓国向けの米スクラップ輸出価格が直近の底値から20%戻し、ロシア産銑鉄も15%上昇している。

 米国市場では薄板価格が上昇を続け、アジア、欧州市場においても鋼材市況の反発が確認されていることから、半製品、冷鉄源の国際市況は当面、アップトレンドを保つことになりそうだ。

 米中西部の熱延鋼板市況は4月に入って300―320ドルに達し、年初来120ドル上昇。冷延鋼板も70―80ドル高の380―390ドルまで戻している。

特 殊鋼大手特約店の井筒鋼業(本社=大阪市住之江区、井筒信孝社長)は16日、SC材やSCM材などの構造用棒鋼を5月出荷分からトン当たり5000円以上値上げすると発表した。

 民間設備投資の減退から建設機械、産業機械向けの需要は依然として低迷しているが、昨年10月から鉄鋼メーカーが大幅減産したことから市中在庫は適正水準となっている。加えて、市況低迷により採算を悪化させた鋼材メーカーが3月契約4月ロールよりトン当たり5000円値上げし、同社でも販売価格への転嫁が急務となったため、値上げに踏み切った。
神 戸製鋼所の都市環境・エンジニアリングカンパニーの01年度受注高は、ゴミ焼却炉マーケット縮小や公共事業の発注量激減などを背景に、当初計画値である1000億円を下回った。売上高は、前年度受注残がきいて約1100億円とほぼ計画通りだった。

 02年度は需要環境改善は見込めないなか、01年度ほぼ横ばいの受注高1000億円、売上高1100億円の維持確保を目指す。また、不採算部門であるエンジニアリングカンパニーの構造改革を推進し、カンパニー全体の早期黒字化を果たす方針。
日 新製鋼は16日、溶融亜鉛―6%アルミニウム―3%マグネシウム合金めっき鋼板「ZAM」で、土木用材料として従来の後めっき(HDZ55・溶融亜鉛めっき)と同等以上の耐食性をもつことを証明する「建設技術審査証明書」を、財団法人土木研究センターからこのほど取得したと発表した。

独 ティッセンクルップ・シュタールはこのほど、子会社のティッセンクルップ・テーラード・ブランクス(TTB)が中国に進出すると発表した。現地政府認可を待って、ティッセン側51%、現地49%出資の合弁企業を武漢に近く設立、6月にも操業を開始する。中国におけるテーラード・ブランク・シートの現地生産は同社が初めてという。ティッセングループの中国合弁事業はこれで4件目となる。

 新会社は中人瑞衆汽車零部件産業有限公司。資本金は500万米ドル。出資比率はTTB51%、現地の貿易およびエネルギー企業集団のGUANGDONG・ZHONGREN49%。



大 阪製鉄(桑原達朗社長)は国内における需要減に対応するため輸出の確保に注力しており、今期(4―6月)は韓国向けをメーンに月間3000トン以上を目指す。この数字が確保できない場合にはその分減産を強化する方針。





青 森リニューアブル・エネジー・リサイクリング(本社=青森市、安東国善社長)はこのほど、ペットボトルや缶、ガラス瓶のリサイクル処理施設「エコプラザ青森」の落成記念式典を行った。青森市からの委託でリサイクル処理するための中間処理施設で、民設民営で資源ごみの処理や保管までを請け負うのは、全国でも初めてとなる。

 同社では、容器包装リサイクル法に基づき、青森県で発生する缶、ペットボトルなどの選別、圧縮、梱包、保管などに関する受託処理契約を締結。中間処理事業者としてリサイクル設備を建設し、このほど設備が稼働することになった。

今 年、創業100周年を迎えた道内の大手総合商社である楢崎産業(本社=室蘭市、蠣崎哲治社長)はこのほど、ISO14001の認証を取得した。

 登録は、北海道支社(支社長=松本宗久専務取締役)の全5部門と、道内の2支店5営業所が同時に成就させた。手法は独自の取り組みにより工夫を重ね、主に就業時間外を当て社内完結した極めて稀なケース。支社では社歴1世紀における節目の認証に明るいムードにあふれている。

 コンセプトは「自然と調和した豊かな環境づくりを目指し環境保全活動を継続、かつ計画的に推進することが基本。これを契機に、より一層の環境に対する社会的責任を果たしていく」(松本専務)と、している。

 特徴は発想を転換。従来の省エネや環境への負荷低減だけにとどまらず、さらに前進し環境に配慮したリサイクル設備や商品などの販売を通じ、限りある資源の有効活用をあらゆる角度から支援。循環型社会の形成に貢献していくのが狙い。

東 京地区の大径角形鋼管(コラム)はベースの一次加工付き価格でSTKR5万5000円、BCR6万3000―6万5000円中心の横ばい。荷動きはさえないが、4月出荷分からメーカー販価が上がり、流通は転嫁を進めているため、下値は切り上がった。同じく4月から値上がりした軽量形鋼C形(カラー)は、ベース4万7000―4万8000円中心の強含み。一部で1000円アップが通り始めている。



東 京地区の構造用鋼は機械構造用炭素鋼(SC)が6万9000円、クロム・モリブデン鋼(SCM)が8万9000円を中心に横ばい。需要環境は振るわず、産業機械、工作機械、トラック関連需要など主力分野で全般的に悪い。
大 阪地区の平鋼はメーカーサイドの数量カットや値上げにもかかわらず、需要の減少によって在庫状況の改善が進んでいないことから安値が小幅で切り上がったのにとどまっている。市中相場はベース、トン当たりで4万円どころ。