2002.04.18
新 日本製鉄は4―6月期で、薄板類の値上げの完全浸透を目指す。店売りは昨年の水準に比べ、熱延鋼板、酸洗鋼板でトータル6000円、冷延鋼板で8000円の値上げを完全達成する方向で全力を挙げる。宮本盛規常務(薄板事業部長)が方針を示したもの。
日 新製鋼はステンレス事業で、ステンレスの国際商品化を踏まえ、輸出対応力、コスト競争力の強化を加速する。特に、安定収益確保の観点から、同事業のベースとなる「SUS304など標準鋼種での国際競争力を高める」(上杉孝興・常務取締役ステンレス事業本部長)。これに小ロットの高付加価値製品を合わせ、収益力の向上に結びつける。主力製造拠点の周南製鋼所では新電気炉の導入も見据え、生産性アップを推進。比例費約80%を占める原料費対策などに取り組み、固定費でも補修費などの効率配分を実施、02年度上期に01年度下期比で約10億円を削減。各強化策を通じ、より強固な陣容を固めていく。
神 戸製鋼は17日、4―6月契約分の店売り向け構造用鋼の生産量を1―3月比でさらに20%減産すると発表した。昨年10月以降、01年4―9月ロール比で30%の減産を行っているが、今期はさらに20%上乗せし、市況の早期立て直しを図る。
N KKの内田繁孝専務・京浜製鉄所長と、技術開発本部カスタマーエリア担当の鷺山勝特別主席が17日、科学技術の振興に功績があったとして、文部科学省より2002年度文部科学大臣賞を受賞した。内田氏は「科学技術功労者」、鷺山氏は「研究功績者」としてそれぞれ受賞。
新 日本製鉄は4月引き受け分から、溶接管や鍛接管の販売価格を引き上げる。店売り、ひも付きとも全面的に価格是正を図り、収益改善を目指す。すでに流通への申し入れを終え、ひも付き需要家との交渉を行っている。また、4―6月は需給改善に向けて、1―3月比で約20%の減産を実施する。

川 崎製鉄所は17日、千葉製鉄所がクリーン・ジャパン・センターの「01年度資源環境技術・システム表彰」および同センター会長賞を受賞した、と発表した。受賞テーマは半導体製造工程から発生する洗浄用薬剤フッ硝酸のカスケード利用・リサイクル技術の確立。
住 友金属工業は17日、中性子吸収性能に優れたボロン入りステンレス鋼について、最大幅2メートル×板厚5ミリの薄肉広幅鋼板(「NAR―304BN」)を開発し、鹿島製鉄所で量産体制を確立した、と発表した。同品種で幅2メートルを製造できるのは同社のみ。同社グループでは、住友金属直江津で角管、狭幅板を製造し、重電メーカーを中心にこの10年間で約1200トンの供給実績があるが、今回、鹿島製鉄所での量産体制確立により、ボロン入りステンレス鋼の薄肉の広・狭幅鋼の商品系列を整備した。

コ ベルコシステム(本社=神戸市、酒井哲夫社長)はこのほど、化粧品・ファッションブランドの(株)マリークヮントコスメチックジャパン(本社=東京都渋谷区、中山寿一社長)の新基幹システムを構築した。

 今回のシステム構築に際しては、マリークヮント社のシステムコンサルタントである(株)ブレインウェーブ(本社=大阪市西区、園田有希生社長)から商品業界におけるノウハウ面での協力を受け、IBM社のiSeries400を軸に顧客情報・在庫・物流・売り上げ管理および従業員の勤怠管理などのリアルタイム分析・把握を実現。
東 京地区の冷延薄板は底値から一部浮上したが、流通の値上げ転嫁はすんなりと進まない。需要の低迷は4月も相変わらずで、再販価格引き上げをめぐる綱引きが続きそうだ。

東 京地区の普通鉄線はメーカー値上げが今月帳端明けから本格化することで、ムードは好転しているが、ユーザーの抵抗は強く、足元は横ばいで推移している。
大 阪地区の電気メッキ鋼板はメーカーの減産以上に、需要が落ち込んでおり、流通は何とか現状価格を維持している状態。市況は4万6000円(トン当たり、1・6ミリ厚の3×6幅)どころで横ばい。