2002.06.05
神 戸製鋼所は鋳鍛鋼事業で01年度の黒字化を踏まえ安定黒字体質の構築を図る。02年度では売上高270億―280億円、人員500人態勢で、売上高総資産回転率0・9ポイントの達成を目指す。グローバル対応として一体型クランクシャフト生産で欧州企業との提携を検討、現地対応と新規市場開拓につなぐ。ITを活用、技術ノウハウをデータベース化した「鋳鍛ドットコム」を今上期中に完成させ、人材育成も強化。粉末ハイスなどの粉末センターも今年度で黒字化させる。さらに03年度からの次期中期計画では、多能工化の促進など鋳鍛鋼事業に適した組織改革も推進、将来展開を見据えた事業基盤を確立する。

経 済産業省はこのほど、特殊鋼需要につながる特殊鋼需要団体ヒアリングを実施、電子材料、軸受などの需要動向について聞いた。それによるとバネ、電子部品は「下げ止まり」と報告されたほか、半導体も在庫調整が完了したとし、底打ち感が鮮明となってきた。ただ、需要の持ち直しも海外需要に牽引されるなど短期的とする見方もあり、先行き見通しについては不透明な情勢にある。また、ヒアリングで報告された軸受の02年度生産見通しは5140億円(前年度比2・8%減)、33万9000トン(同2・3%減)とし、年度後半には緩やかな回復につながると予測した。

日 本鉄鋼連盟は4日、4月の鉄鋼輸出入実績をまとめた。それによると、鉄鋼輸出(全鉄鋼ベース)は前年同月比25・5%増の278万7000トンで、10カ月連続で増加した。一方、普通鋼鋼材の輸入は同23・9%減の23万7000トンにとどまり、15カ月連続で減少した。

鉄 スクラップの月間輸出量が過去最高を更新した。財務省の通関実績によると、02年4月の鉄スクラップ輸出量は67万6400トン(前月比12%増、前年同月比34%増)。昨年10月に記録した67万4900トンを1500トンほど上回る結果となった。今年は1月こそ48万2400トンにとどまったが、2月63万5800トン、3月60万トン200と高水準が続き、02暦年累計(1―4月)は239万4900トンとなっている。
韓 国の韓宝鉄鋼工業唐津製鉄所の買収で韓国資産管理公社と覚書を交わしたAKキャピタルは、鉄鋼関係エンジニアを主体とする20人の調査団を唐津製鉄所に派遣し、本格的な技術調査に入っている。7月末までに調査を完了する計画で、操業再開に向けて技術面で大きな問題がなければ、8月に正式に買収契約を行う。







住 友金属工業が開発した「サンドイッチ型合成セグメント」がこのほど、京都市市営地下鉄東西線建設工事(六地蔵北工区、施工者=鹿島・奥村・大豊・吉村・岡野特定共同企業体)に採用、合成セグメント区間の組立が完了した。「サンドイッチ型合成セグメント」が、地下鉄工事のなどの大型断面シールドトンネルに採用されたのは初めて。また同セグメントの採用により、世界で初めて渡り線部において矩形シールドでの施工が可能になった。

川 崎製鉄は4日、日本初の疲労強度を有した継手付き熱間圧延形鋼「JES形鋼」の累積圧延量が、99年9月の販売開始から約2年半で、5000トンを達成したと発表した。JES形鋼は、JR東日本と鉄建建設が開発した「HEP&JES工法」向けに開発された素材。02年度は年間1500トン、2―3年度後には年間2500トンの販売を目指す。



オ ーツカ鉄鋼販売(本社=東京都中央区、三好功社長)は、04年度を最終年度とする中期経営計画で、経常利益2億円、ROA(総資産利益率)1%を目指す。倉庫・物流機能の拡充とアウトソーシング受け入れの態勢整備を図るとともに、回転埋設鋼管杭ブレードパイルを事業の第3の柱として育成する。

東 京地区のH形鋼はベース3万7000円中心でもちあい。市中のタイト感が薄れてきたことを受け、高炉各社は減産を強化する。

東 京地区のステンレス棒鋼はトン当たりSUS403=21万円、SUS304=32万―33万円、SUS316=47万円どころを中心として横ばい推移。

大 阪地区の平鋼はメーカーの実施した2000円値上げが需要の不振などもあって完全に浸透しておらず、精彩を欠いた展開が続いている。市中相場はベースサイズ、トン当たりで4万円どころ中心。