2002年7月19日
NKKは、九州地区の家電メーカー向け無方向性電磁鋼板のスリット加工を7月から川崎製鉄系列のコイルセンター、九州テック(本社・熊本県玉名郡長洲町)に委託した。従来は、福山製鉄所のミルエンドでスリット加工していたものを、デリバリーしていた。市場に近いところで加工することで、需要家ニーズへの対応を高度化する。また川鉄・NKK統合による末端流通加工の相互乗り入れという観点からも、川鉄系のコイルセンターの活用が計画されたもので、今後この種の相互乗り入れが本格化する見通し。

韓国の聯合鉄鋼工業(本社=ソウル市、李社長)は今週初め、臨時株主総会を開き授権資本金を現行の5倍の500億ウォンに引き上げることを決めた。増資による資金調達で、新たな設備投資を計画しているが、これまで最大株主の東国製鋼(53・7%)と前のオーナー・権一族(権哲鉉氏の23・3%を含め38%)の対立で、増資決議ができなかった。今回の授権資本の改訂で、1000万株(500億ウォン)までの増資が可能になり、冷延ミルの更新などの設備投資への道が開ける。ただ権一族は、一部株の議決権行使が制限されたことで、法的対応検討している。提訴に発展すれば、最終決着まで曲折が予想されている。 

東京製鉄(池谷正成社長)は18日、8月契約の販売価格を全品種据え置くと発表した。メーカーの値上げに対する市況の上昇ペースが遅いため、「ワンステップおいて、需給バランスを整える」(安田英憲常務)ことに専念。夏季減産と需要回復期を控えて、市況上昇に努め、9月契約以降での値上げをめざす。20日売り出し、23日締め切り。10―11月商談の輸出は引き続き成約していく。
欧コーラスとブラジルのコンパニア・シデルルジカ・ナシオナル(CSN)は17日、両者の合併で基本合意したと発表した。コーラスがCSNを吸収合併する。コーラスの持株比率は62・4%、CSNは新設の持ち株会社、TopCoを通じて37・6%を保有する。両社は合併により3年後の2億5000万ドルのコスト削減効果を見込んでいる。合併が完了すると粗鋼生産能力は2600万トンとなり、世界最大のアルセロールに次ぐ、新日本製鉄、JFE、POSCOと並ぶ2位グループ入りする。またCSNは米ベスレヘム・スチールの製鉄所を合弁事業化する計画を進めており、これが具体化するとコーラスは米にも拠点を確立する。
中国の1―5月の粗鋼生産累計は7018万トンで前年同期比21・7%増となった。同期の鋼材生産は7530万トン、20・3%増、輸入が937万トン、33・0%増、輸出は185万トン、6・4%減で、鋼材見掛け消費は8282万トン、22・4%増と高い伸びを維持している。