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2002年8月20日
中山製鋼所は休止した転炉を活用し、冷鉄源溶解法による鋼片生産の実用化にチャレンジしていたが、このほど、独自の方法「中山式転炉溶解法」(略称=NSR)による生産技術を確立した。本年10月から本格稼働を行う。活用する転炉は従来通り2基で、1基整備・1基稼働態勢とする。新方法による鉄源生産は月間約3万トンを予定、従来の電炉によるスラブ生産(月間3万トン)と合わせると、自社粗鋼の生産比率は40%程度となる。
小野建(本社=大分市、小野建社長)は、新たに薄板加工分野に進出する。同社は19日、薄板加工メーカーの西日本スチールセンター(本社=北九州市小倉北区、大岡正和社長)が8月31日で業務を終了することにともない人員、設備、商権を継承して新会社「新西日本スチールセンター(株)」を設立すると発表した。9月1日から業務を開始し初年度は年商18―20億円を目指している。
関東地区の鉄スクラップ輸出価格が、久方ぶりに国内価格を下回った。6月末から急速に進んだ円高を背景に、輸出価格はここ1カ月間で1000円以上下落。関東地区メーカーの購入価格と比べ、500―800円割安となっている。このため、輸出はしばらく成約が難しい状況が続くとみられ、国内への供給量が増加する見通し。8―9月はメーカーの夏季減産期であり、需給は緩和傾向を強めるものとみられる。
高炉および特殊鋼メーカー各社は、構造用鋼の加工メーカー向け価格について、9月契約10月積みから、トン5000円値上げする。低水準にあった販価を是正し、採算の回復を図る考え。減産シフトにあり、供給はタイトで、店売り向けは一部値上げが浸透している。中間加工の磨棒鋼メーカーでは、材料費が上昇するため、再販価格を引き上げる構え。需要家には値上げのアナウンスを始めており、自動車向けや工作機械向けを中心とする磨棒鋼製品の価格改善が、全国的に進められそうだ。
合同製鉄と東京鉄鋼の小棒共同販売会社である、東京デーバー・スチール(日野斌社長)は、きょう20日から8月契約の販売を開始し、1000円の値上げを実施する。先月に続く値上げで、ネット3万4000円(ベースサイズ・トン当たり)とし、採算の回復を図る。来月以降の追加値上げも検討しており、需要見合いの生産を継続してタイトな需給環境を維持する方針。