2002年9月25日
神戸製鋼所はこのほど、米国最大の高級棒鋼・線材ミル、リパブリック・エンジニアード・プロダクツ(REP社、本社オハイオ州フェアローン市、J・ラピンスキー社長)と技術契約を締結した。技術提携関係にあったRTI社の事業を継承したREP社と改めて契約を結んだもの。技術支援契約とライセンス供与が柱となっており、神鋼としてはこの提携をベースに、高級棒鋼・線材の日米欧3極供給態勢を維持・強化する考え。
国際鉄鋼協会(IISI)がまとめた8月の世界主要65カ国・地域の粗鋼生産量は、7411万9000トンで前年同月比9・5%増加、これで02年1月以降、8カ月連続して前年同月を上回った。増加率では1―4月の1・613%、5―6月の6%前後、7月の8%台と月を追うごとに上昇し、2ケタに肉薄する高水準を示した。
春源鋼鉄工業は本年から、中国の関係会社「上海華藤金属加工」で普通鋼コイルセンター部門の加工設備増強を行ってきたが、11月に一連の設備投資を完了する。今回の設備増強は中国内陸部の薄板需要に対応したもので、5月にコンビネーションライン1基を新設、大型レベラー1基の増設を終えており、11月には大型スリッターを増設する。台湾系の家電メーカーだけでなく、日系や中国系の家電やハイテク関連向け受注を強化していく。
大阪精工(本社=東大阪市中石切町5―7―59、澤田斉社長)は、神鋼商事、中川特殊鋼との合弁で米国サウスカロライナ州に冷間圧造加工品の製造会社を設立した。現在工場建設に着手しており、来年春をメドに本格操業を開始し、当面は年間約10億円の売り上げを目指す。
高炉メーカー各社は、鉄骨向けひも付き鋼材の値上げを強化し始めた。春先から早いペースで値上げが浸透しているH形鋼については「秋口から2000―3000円上げて、10月ロールからベース4万2000円以上」「物件ごとに毎回値上げしており、下期はさらに5000円以上上昇」など、引き続き上げていく。浸透の遅れていた厚板も、ロールのタイト化や少量ながら新規大型物件が出始めたことを受け、大手ファブリケーター向けの値上げ姿勢を強めている。