2002年10月07日
川崎製鉄は、ステンレス事業の2002年度上期業績が黒字転換する見込みだ。国内外の陥没価格の是正によって上期での黒字転換が可能となった。同社は、主力のクロム系ステンのコスト競争力アップや海外安定ユーザーの確保など収益構造改善の取り組みにより、「ステンレス事業の黒字体質は定着した」(岩本宣彦取締役)とみている。こうした中、同社は再生産可能な価格水準への値戻しを継続、下期において「黒字幅を拡大し、通期で経常利益30億円以上の確保をめざす」(同)。
統一実業(本社=台南県永康市、梁祥居総経理)は本年(2002年12月期)の税引前利益が黒字転換する見通し。本年の業績見込みは売上高が139億9000万台湾ドルと前年比10・5%増、営業利益は11億台湾ドルと前年比57・1%増。税引前利益は前年の損失から、本年は実数を明らかにしていないが、「黒字は確実に出る」(梁総経理)としている。売上増は冷延、ブリキの価格是正と冷延の販売数量が伸びるため。損益の改善は徹底したコスト低減と販売単価が回復によるもの。また、中国の4工場は7月から黒字化している。
大手軽仮設業者、SRGタカミヤ(本社=大阪市北区、宮一雅社長)は本年度(3月期)、同業他社との提携を深めながら、各エリアで最適な協力態勢を構築し、ユーザーの広範なニーズに積極的に対応する。経営目標として、単体ベースで売上高が01年度比10・5%増の約132億円、経常利益は同30・8%増の約17億円を確保。中期的には売上高150億円、売上高経常利益率15%を達成し、仮設リース事業の基盤強化に取り組む方針。
フランスの金属資源大手、エラメットグループのイヴ・ランボウ会長とジャック・バカルダCEOは先週3日、東京都内で記者会見し、02年下期―03年の経営方針などを明らかにした。この中で、ランボウ会長はニッケル、マンガン、特殊鋼合金の3部門にわたって、アジア市場の重視と高付加価値事業の増強を強調した。
鉄スクラップの国際相場が、米国の堅調な需要に支えられ続伸している。指標の米国コンポジット価格(シカゴ、ピッツバーグ、フィラデルフィアの3地区平均価格、1ヘビー)は、9月末現在年初比28・83ドル高の99・33ドルへ上昇。アジア向けの輸出価格も同幅値上がりし、現在、台湾向けCIF価格128―129ドルと強含み推移している。