2002年10月15日
2002年度第3・四半期(10―12月期)の鉄鋼生産は、中国の暫定鉄鋼セーフガード(緊急輸入制限)措置の影響を受けて、中国向け輸出が減少する見込みで、第2・四半期と比べて輸出全体もマイナスとなる感触だ。内需では季節的な要因から建設分野の増加や自動車生産の底堅さなどが予想されるものの、高炉各社の対応は、在庫推移をにらんだ引き締まった生産が継続されるものとみられる。
「2003年の世界の鋼材見掛け消費は8億4100万トンで02年見込み比4・9%増となる。とくに03年の中国の鋼材消費は同10%増の2億1500万トンに達し、世界の消費拡大の牽引車となる」。国際鉄鋼協会(IISI)は、このほどローマで開催した第36回年次総会において、このような見通しを発表した。

 IISIは世界のGDP成長率(01年実績1・1%)を02年1・7%、03年2・9%と推定。とくに中国の同成長率(同7・3%)をそれぞれ7・5%、7・8%と予測している。
世界最大の機械学会「ASME(アメリカ機械学会)」を母体とする世界初の国際パイプライン組織「パイプライン・システムズ・サブ・ディビション」は、29日から5日間、第2回「国際パイプライン会議」を加カルガリーのハイアットリージェンシーで開催した。北極海やサハリンなど世界各地でプロジェクトが始動するなか、第1回会議の2倍に当たる約900人が参加。最先端高品質パイプライン技術のシンポジウムや展示、論文コンテストなどを行った。また、ISOなどパイプライン技術規格の改訂に向け「規格改訂委員会」を創設することを確認した。
鋼板メーカーが市況立て直しに取り組んできた、GLめっき鋼板(55%アルミ―亜鉛合金めっき鋼板)は需給タイト感が強く、物件向け厚物販価(板厚0・8ミリ)は上値・底値ともにスライド上伸し、強基調が続いている。早ければ10月出荷分でトン当たり1万円の値戻しが浸透する見通し。需要期に入り、最終ユーザーである板金業者も値上げを容認せざるを得ない状況だ。
8月の大手高炉5社平均の出銑比(炉容積1立方メートル当たり出銑量)は2・01で、2000年第2四半期以来、約22カ月ぶりに2・0台を記録した。同月の出銑量(1日当たり)が21万6465トンで前月比2・23%増、前年同月比2・31%増加した。出銑量はこれで4カ月連続して21万トン台の高水準を持続、同時に出銑比も1・96―98から2・0台に上伸した。