2002年10月16日
新日本製鉄はじめ高炉各社は、韓国・現代ハイスコ向け10―12月積みホットコイル輸出商談を進めてきたが、15日までに前四半期比トン当たり約25ドルアップで決着したようだ。これで10―12月の同輸出価格(FOB)はトン290ドル弱となり、1―3月比で約100ドル上昇したことになる。高炉各社は今後、他の韓国、台湾の大手リローラーとのホットコイルの値戻し交渉を継続するとともに、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板の輸出商談を本格化することになる。

新日本製鉄は15日、エクソン・ネフテガス社からサハリン―T陸上、海底パイプライン建設工事一式を受注したと発表した。ロシア石油ガス建設事業を推進するための新日鉄の子会社NSネフテガストロイと共に受注したもので、受注金額はロシアポーションで推定約3億ドル以上。2005年度中には、石油生産を開始する予定で、生産量は約25万バーレルに達するもよう。
新日本製鉄、NKKの40・45キロ級高張力鋼板(ハイテン)が、ダイハツ工業の新型軽乗用車「ムーヴ」(10月発売)の外板パネルに採用された。40・45キロ級ハイテンが実生産車の外板パネルに採用されたのは世界で初めて。

 従来、外板パネル(サイドアウター・ロッカーアウター)には高い形成性が求められるため、28キロ級以下の軟鋼使用が大半で、部位に採用される最高強度の鋼材は35キロ級ハイテンだった。自動車業界では一段の軽量化による燃費向上に向けて、優れた形成性を持つより高強度のハイテンを求めていた。両社はこうしたニーズに対応し、40・45キロ級ハイテンを開発したもので、新車生産にあたりダイハツでの初の採用が決まった。
神戸製鋼所は10月引き受け分から、店売り向け厚板の値戻しを実施する。値上げ幅はトン当たり3000円。ひも付き分野についても下半期からさらなる値戻しに取り組んでいる。
韓国鉄鋼協会がまとめたの総需要(輸出含む)は、3276万1000トンで前年同期比8・1%の高い伸びとなった。6月末に発表された2002年の修正見通しでは、年率で4・7%の増加としていた。

 今回まとめた7月までの累計は、予想を倍近く上回る高水準となっている。特に内需が2521万4000トン、同15・6%の大幅増加を記録。6月の見通しでは前年比9・9%増としていたため5ポイント強のアップとなっている。韓国の今年の総需要は、見通しの5476万トンを大きく上回るのは確実になった。

 韓国の2002年の鋼材総需要は、昨年秋からの国内景気の急回復と政府の政策的な投資増を背景に急速に回復している。