2002年11月06日
タイの日系自動車部品メーカーは、97年の通貨危機から立ち直り、業績が回復している。ばね最大手のニッパツの現地子会社、日本発条(泰国)有限公司(大森義憲社長)は、前期で債務超過を解消、今上期に累積損失を一掃した。

 02年12月期予想は売上高が前期比5%増の40億バーツ強(1バーツ=約3円)、売上高当期利益率10%を確保する。来期は国内自動車生産台数が71万台(02年予測54万台)に拡大する見通しで、売上高46億バーツを計画。デンソーなど日系部品メーカーでは設備増強の計画が出始めており、タイの自動車産業はさらに活発化しそうだ。
台湾の中国鋼鉄(CSC)は2006年中をメドに、人員を現状比13%(約1130人)削減し、7601人態勢とする。国際競争力の強化、一人当たりの生産性を向上するのが狙いで、具体的には業務の平準化・システム化、組織の簡素・合理化などで対応していく。また、企業価値についてはグループで01年段階の1500億台湾ドルから、05年に2200億台湾ドルに引き上げる計画。
中国の鋼材輸入が拡大している。年初の動向は、政策的な輸入規制から低水準で推移したが4月以降増加。7月の実績では256万トン、前年同月比91%増とほぼ倍増。7月までの累計で1427万トン、同44・7%の増加となった。中国鋼鉄工業協会は「下期の輸入は上期比で9%減の1062万トン程度に収まるが、年間では前年比30%増の2234万トン。94年以来8年ぶりの2000万トン台に乗せる」としている。

 中国の鋼材輸入拡大は、国内製造業の活動水準の向上を背景に進んでいる。加えて「西気東輸」に象徴される大型プロジェクトの本格化で、土木・建築関係の需要も拡大。

 この結果、1―7月累計の鋼材見掛け消費は、1億1919万トン、前年同期比22・6%の増加を記録。中国鋼鉄工業会は、このまま推移すれば「2002年の鋼材見掛け消費は、1億8000万トン以上に達する」としている。
韓国のH形鋼生産が9月までで200万トン台を突破した。このまま推移すると年間で初の300万トン台に乗る可能性も出てきた。生産量を大きく押し上げているのは東国製鋼で、9月までで前年比36・8%の増加。大型サイズの進出で生産量が増加している。

 また江原産業を事実上吸収合併したINIスチールも、仁川工場、浦項工場ともに20%前後の増加を記録している。H形鋼の大増産は、韓国のS造鉄骨時代の到来を告げている。 
H形鋼の輸出は数量、価格ともに天井感が出てきたようだ。向け先トップの韓国からの引き合いは変わらずおう盛だが、先行きの需要減少を見込んだ値下げ要請が強まり、価格で折り合わないケースが増えているため。