2002年11月08日
NKKのタイ現地冷延鋼板メーカー、タイ・コールド・ロールド・スティールシート社(TCR、生天目優社長)は、今期(12月期)の年間生産量が、前期比約10%増の80万トンに達し、過去最高となる見込みだ。自動車や現地コイルセンター向けなど四半期ごとに販売が増加。今期売上高は前期比30%増の約330億円、税引前利益は数億円の黒字見通しで、97年の営業生産開始以来、初の黒字となる。来期は生産が横ばいの80万トン、売上高は350億円を想定。収益改善に向けて、価格優先の販売を進める方針。
住友金属工業は7日、2002年9月中間期の連結経常利益予想を196億円前後、当期利益予想を85億円前後に上方修正した。前回の9月6日予想からそれぞれ46億円、25億円の上乗せ。前中間期は97億円の経常損失、182億円の当期損失だったため、経常で293億円前後、当期で267億円前後の大幅な収益改善となる。

 経常利益はコスト改善の上積みや、三菱住友シリコンなど持分法利益の増加、さらに連結対象の住友金属小倉および直江津の好業績などが寄与し、9月予想を上回る。当期利益も特別損失として金融機関以外の株式評価損が50億円程度出たものの、米LSE株(表面処理鋼板事業)の売却やケミカル事業などの譲渡益、その他資産売却でほぼ同額の特別利益を計上したことなどから、85億円前後を確保したもよう。
鉄スクラップのJIS改定が24年ぶりに本格化する。5日開かれた「電炉スクラップ懇談会」の席上、供給側の日本鉄リサイクル工業会が提案。需要家側の普通鋼電炉工業会が検討を進めることで合意、2003年から改定作業に入る。現在、地域や電炉メーカーによって呼称や等級が異なり、スクラップ業者の負担となっている。改定は年1回(10月)、経済産業省の外郭団体である日本規格協会が公募するもので、来年度の締め切りまでに需給双方の意見をまとめる。また、トラック輸送の規制緩和についても話し合われた。
経済産業省の2002年8月分普通鋼鋼材地域別受注統計によると、受注量合計は485万4000トン(前月比2・8%減、前年同月比2%増)となった。合計量は2カ月ぶりの前月比減、2カ月連続の前年同月比増。地域別には関東、東海、関西など4地区が前年同月を上回ったのに対し、前月比では九州を除く8地区が減少した。
韓国のPOSCOはこのほど、国内価格について、ボリューム・ディスカウントの縮小による薄板類の事実上の値上げを実施したことを明らかにした。ただし値上げ幅は小幅にとどまったようだ。

 同社は「ディスカウント幅の縮小を1日に実施した」(広報)としているが、「縮小幅は顧客、購買数量、契約期間によって異なる」(同)と述べるにとどまっている。