2002年11月14日
鋼材市況の上昇を背景に米鉄鋼業の業績が急回復している。大手6社の第3四半期決算をみると、本業の収益を示す営業損益が6社合計で2億6900万ドルと前年同期に比べて5億400万ドル改善。純利益も1億400万ドルと、4億4800万ドル改善し、2000年3四半期以来の黒字に転じた。2四半期と比べて価格効果で業績回復が進んだ格好で、破産再建中のナショナル・スチールが黒字に転じる一方、ベスレヘム・スチールの赤字継続が目立つ。急速な業績回復が米鉄鋼業界の再編スピードを鈍らせるという指摘もあるが、スポット市況がすでに反落しており、旧トライコ・スチールなど休止ミルの操業再開や、景気減速懸念による鋼材需給緩和も予測されている。このため来年以降、各ミルの競争力が、業績により顕著に反映されてくることになりそうだ。

新日本製鉄、住友金属工業、神戸製鋼所の3社は、株式を相互に持ち合う形で資本提携することで合意、きょう14日発表する。新日鉄と住金が約50億円ずつ株式を持ち合い、新日鉄と神鋼、住金と神鋼はそれぞれ約30億円ずつ持ち合う。資本提携により「3社連合」を形成、NKKと川崎製鉄が経営統合し、9月に発足したJFEグループと2大安定軸を構築する。
日本、中国、韓国の鉄鋼メーカー代表ら約40人が22日、韓国ソウルに集まり、「北東アジアの地域協力と鉄鋼共同体の形成」をテーマとする会議を開催する。3カ国の鉄鋼メーカー代表が一堂に会し、同問題を公式に議論するのは今回が初めてとされる。
エア・ウォーター(本社=大阪市中央区東心斎橋、青木弘会長)は9月30日付で共英製鋼(高島秀一郎社長)の株式340万6000株を、共英製鋼の関連会社キョウエイ興産の保有分から譲り受けた。この結果、合計の持ち株数は367万6000株(10%)と、第3位の株主になった。
NKKと川崎製鉄は、CO2排出抑制型の新しい焼結プロセスの開発に着手したと発表した。2002年度から経済産業省が開始した「革新的温暖化対策技術プログラム」の一貫で共同開発を進めるもの。研究期間は、02年度から04年度までの3年間。02年度の予算総額は6億円となっている。鉄鋼上工程の大型研究として強力に推進する計画で、今後、研究成果の詳細な検討と同時にCO2削減効果や経済性などについての評価を行っていく。