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2003年09月11日
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コベルコ建機、豊通と中国で協同展開
・ 新日鉄君津、12月からH形ライン全面休止
・ メタルワン、連結純利益は54億円
・ 高炉粗鋼、本年度8000万トン乗せへ
・ H形全国流通在庫、27万5300トンで2カ月連続減=ときわ会
・ 新日鉄君津、12月からH形ライン全面休止
・ メタルワン、連結純利益は54億円
・ 高炉粗鋼、本年度8000万トン乗せへ
・ H形全国流通在庫、27万5300トンで2カ月連続減=ときわ会
コベルコ建機は10日、豊田通商と中国での建設機械事業に関し共同事業展開することで基本合意、合弁会社「コベルコ豊田通商建機ホールディングアジア」(KTH)を発足するとともに、中国・浙江省杭州市に建設機械の第2生産拠点を設立すると発表した。KTHは本年10月に発足、中国建機市場の成長をにらみ、戦略投資を実施。建機での製販一体運営に豊通の持つ流通、ファイナンス、事業のオーガナイズ機能を融合、重機ショベルの製造、販売、サービスの各部門を強化、共同で市場を開発していく。第2生産拠点は2005年3月稼働予定で30億円を投じ、重機ショベルを年間3500台生産する。中国市場で07年には18%シェアを確保、トップグループをめざした事業拡大策を遂行する。
新日本製鉄は10日、君津製鉄所の大形工場の加熱炉をリプレースするため、12月1日から来年3月上旬にかけてH形鋼ラインを全面休止することを明らかにした。この間、H形鋼の生産は大幅に減少することになるが、同社の堺製鉄所で製造可能のサイズは一部堺で対応する。君津は同社のH形鋼のメーン工場で大半が店売り向け。12―3月は不需要期となるが、君津の長期休止によって、関東のH形鋼の需給は大幅にタイト化する可能性が出てきた。
メタルワンは10日、2003年6月中間期(1―6月)の連結決算を発表したが、それによると純利益は54億円となり、通期計画90億円の60%を達成した。鉄鋼製品市況の回復など追い風を受けて中国・アジアの事業会社の収益が堅調で、単体・連結会社ともに売上高・総利益が予想通りに推移した。同社は通期業績を当初計画通りの売上高2兆円、純利益90億円と見込む。三菱商事および日商岩井の鉄鋼製品事業統合により本年1月に発足した同社は順調に滑り出したといえそうだ。
高炉5社の03年度の粗鋼生産量は前年度を80万トン程度上回り、8000万トン台乗せとなる見通し。アジア向け輸出が好調なうえ、国内も外需要因で自動車、造船など一部製造業向けが回復、高水準の生産を維持する。
新日本製鉄が10日に発表した、8月末時点の「ときわ会」H形鋼全国流通在庫は、27万5300トンで前月比2・9%減と2カ月連続で減少した。在庫は東京・大阪・名古屋3地区およびその他8地区とも減少。8月は夏季休暇期間から稼働日数が7月より4日間減少し、このため出庫が減少した。一方で、メーカーの減産効果から入庫は減少。入庫は過去最低を記録した。新日鉄は「9月足元は、8月より出庫が回復し需給は整っており、市況も動意が出ている」と市況は上伸基調にあるとの認識を示した。