2003年09月17日
2003年度下期(10月―04年3月)の厚板輸入は、上期実績見込み(10万―10万5000トン)よりもさらに大幅減となる見通し。

 輸入業者筋では下期の入着量は月間平均1万トン前後、下期トータルで5万―6万トンと、上期実績見込み比40―50%減と予想している。主力ソースの台湾・中国鋼鉄(CSC)は9月中旬から厚板ミルを完全リプレースするうえ、韓国・POSCOも10月から厚板ミル(第1、3ミル)の定期修理を行う。遠国ミルは基本的に、中国向けを優先し、価格の合わない日本向けは回避しているため。



JFEスチールは16日、西日本製鉄所の倉敷・福山両地区の冷延工場で本年7月、酸洗―冷延連続化ラインの月間生産量の日本新記録を相次ぎ達成したと発表した。

 倉敷地区(旧川鉄水島製鉄所)の酸洗冷延ラインで月産量18万5000トン、福山地区(旧NKK福山製鉄所)の第3酸洗冷延ラインで同19万1000トンを記録。本年3月、旧NKK福山の第3酸洗冷延ラインで達成した17万8000トンの日本記録を塗り替えた。





三菱商事と日商岩井の鉄鋼製品事業を統合して本年1月に発足したメタルワンは、海外拠点の統合を2004年1月までに完了、13カ国16現地法人、1カ国1支店、6カ国11駐在員事務所の態勢を確立する。

 メタルワンは、三菱商事、日商岩井が持っていた海外営業拠点の統合を急いでいるが、各国の法制度・税制が異なることもあって計画より遅れているのが実態。





全国鉄鋼販売業連合会、全国厚板シヤリング工業組合、全国コイルセンター工業組合の鉄鋼流通3団体は、16日行われた経済産業省の需要ヒアリングで、需要や在庫の動向と本年10―12月の見通しを説明した。流通共通の課題である価格転嫁については、建設物件やひも付き価格の問題などさまざまな事情から未達部分が残るうえ、小ロット・短納期化による流通加工コストの負担増も重なり、一層厳しい採算となる懸念がある。

 需要は建設分野が底打ちしたものの、反転の期待は薄い。堅調な自動車も、薄板に関しては前年同期を下回るとの予想。建設機械など輸出関連は好調が続くとみられている。今後の需給バランスという点では、新日本製鉄・名古屋の事故の影響に引き続き高い関心が寄せられている

韓国電炉メーカーの海外鉄スクラップ調達価格が、HMS・No.1ベースでトン当たり180ドル半ばまで上伸してきた。

 最大の電炉メーカー・東国製鋼はこのほど、フィンランドのクサクスキーと4万1000トンの鉄スクラップ購入契約を締結した。全体の70%近くに達する2万7000トンが3A規格で、186ドル50セント前後の契約価格になったと言われている。HMS・No.1換算で183ドル50セントになり、海外からの新規調達価格は、180ドル台半ばが中心になってきた。今週からINIスチールがアメリカ西海岸で万トン単位の新規契約を行う。この価格動向が年末に向けての国際的な鉄スクラップ市況に大きな影響を与えると見られている。