|
2003年10月23日
・
高炉5社、上半期粗鋼2.8%増加
・ 大同特殊鋼、ステン棒・線を再値上げ=12月積み
・ 中山製鋼、有利子負債を削減
・ 9月の世界粗鋼生産、7800万トン=IISI
・ トピー工業、高意匠性ホイール開発
・ 大同特殊鋼、ステン棒・線を再値上げ=12月積み
・ 中山製鋼、有利子負債を削減
・ 9月の世界粗鋼生産、7800万トン=IISI
・ トピー工業、高意匠性ホイール開発
高炉5社の2003年度上半期(4―9月)の粗鋼生産実績がまとまった。中国を中心とするアジア向け鋼材輸出の好調持続に加え、国内の自動車、造船、産業機械など外需に支えられた製造業向けの堅調推移から、5社合計は前年同期比2・8%増の4058万トンに達した。高炉5社の全国シェアは73・2%と、前年同期に比べ1ポイント上昇した。
大同特殊鋼は11月契約12月積みから、ステンレス丸棒、線材を再値上げする。上げ幅はともにニッケル系がトン当たり2万円、クロム系同1万円。春先に続く第2弾値上げとなる。NiやCrなどステンレス原料の高騰をコストダウンなどでは吸収しきれなくなったため、販価の見直しを実施せざるを得ない状況となった。
中山製鋼所(神崎昌久社長)は今期末(2004年3月末)をメドに、単体の有利子負債を03年3月末時点の850億円から約50億円削減し、800億円程度とする計画。
国際鉄鋼協会(IISI)が21日発表した63カ国の9月の粗鋼生産量は7812万7000トンと前年同月比3・7%増加した。中国は1917万4000トンと26・1%の増加。
1―9月の世界生産は7億91万6000トンと前年同期比7・1%増加した。中国は1億5958万5000トンと21・6%増加し、20%の増加率を維持している。
9月は中国のほか、インドが前年同月比10%伸びるなどで、アジア地域が12・8%増加した。ウクライナが9%増やした一方で、米国は15%減らした。
トピー工業は22日、世界トップクラスの自動車用ホイールの総合メーカーとして、アルミホイールと同等の意匠性を有するスチールホイール「ラージウィンドウホイール」の開発に成功した。通常のスチールホイールと同等以上の強度・剛性を確保しながら、飾り穴面積を7倍以上(同社製品比)と極大化することに成功。飾り穴面積の拡大によって、本格的なスポークスタイルのデザインが世界で初めて可能となった。