2003年12月16日
新日本製鉄と兼松(倉地正社長)は15日、中国のコークスメーカー、天津天鉄煉焦化工有限公司と3社共同で、冶金用コークスの製造・販売を行う合弁会社を天津市に設立することで合意したと発表した。05年7月操業開始予定で年間生産量は約100万トン。このうち30万トンの優先引取権を新日鉄と兼松が取得する。新日鉄が原料面で中国に出資するのは初めてで、コークス安定調達を図る。兼松は原料確保が容易でコスト面でも優位な中国産コークス需要増に対応し、天津天鉄のコークス対日独占販売権を獲得する。



韓国のPOSCOは来年1―3月積みの日本向けのホットコイル、厚板の価格、数量を決めた。厚板については前期(本年10―12月)比3000円値上げする。数量は韓国内の需要がおう盛なうえ、造船などのヒモ付きの輸出が好調なことから、日本向けは前期よりも減り、3カ月トータルで6000トン程度にとどまる見込み。ホットコイルは価格を据え置く方針。



関東地区の鉄スクラップ価格は、指標品種のH2で前月比2500円(15%)値上がり、トン1万9000円に乗った。90年6月以来の高水準。アジア向けの鉄スクラップ輸出価格が高騰し、玉が国内電炉から割高な輸出向けに流れた。電炉各社は相次いで鉄スクラップ価格を引き上げ、市況の押し上げ要因となった。年末年始は需給が引き締まるため、当面地合いは堅調に推移するもよう。



住友金属工業の鋼板・建材カンパニー(カンパニー長=友野宏取締役・専務執行役員)は本年度、連結ROA(総資産経常利益率)6%を確保する見通しだ。自動車・家電用を主体に展開する薄板では、国内自動車向けシェアの回復や「顧客深度」を重視した販売が貢献する。今後は原料価格の高騰などコスト上昇要因はあるものの、現状の生産規模や販売環境を前提として、2007年度をメドに連結ROA10%以上をめざす。

メタルラス・エキスパンドメタルの大手メーカー、東邦ラス工業(本社=東京都新宿区、永井洋佑社長)はこのほど、中国・上海市にエキスパンドメタルとアートメタルを製造・販売する「上海東佑新型建材有限公司」を立ち上げた。エキスパンドメタルメーカーでの中国進出は国内で初めて。上海地域を中心に建材用途など需要が拡大しており、中国の市場開拓を目的に設立した。現在、月間加工量は300トンだが、順次軌道に乗せ、2―3年後には月間2000トン以上をめざす。