2004年02月02日
鋼板、条鋼など鋼材全般に需給ひっ迫の様相が濃くなってきた。薄板在庫は昨年末から減少に向かい、条鋼品種も在庫は低水準で推移。特に厚板のタイト感が著しく、いずれの品種も市況は上昇している。

 国内は建設需要は低迷しているものの造船、自動車関連の需要は堅調。輸出市場も中国を筆頭にアジアのおう盛な需要は変わらない。鉄鉱石、鉄スクラップなど原料の価格高騰、調達難の影響が日を追って増しており、供給量は制限され、「モノ不足」が本格化しかねない情勢だ。
経済産業省が集計した2003年度第4・四半期(04年1―3月)の特殊鋼熱間圧延鋼材生産計画によると、生産は国内、輸出合わせて502万1900トン(前期比25万6000トン、5・4%増、前年同期比33万7000トン、7・2%増)と増加する。昨年末策定された需要見通しの486万6000トンと比べ15万6000トン、3・2%上回る。

 海外プロジェクト関連が第3四半期から第4四半期にズレ込み、高抗張力鋼などの輸出が増加するほか、主力需要分野の自動車生産も国内外とも増加を見込み、特殊鋼の内需、輸出と押し上げる形だ。特殊鋼生産は3期連続の前期比増、8期連続の前年同期比増となる。

小棒の2003暦年輸出量は、前年比63・2%増の81万5990トンとなり、近年にない高水準となった。韓国向けが約2・2倍増の76万5960トンと増加し、全輸出の9割以上を占めた。韓国からの引き合いが増加し、韓国向けは過去最高を記録した。輸出価格は本年1月に入り足元、トン3万7000円と上昇。アジア、米国からの引き合いがおう盛なことから当面、輸出は堅調に推移しそうだ。

伊藤忠丸紅鉄鋼は、大手被覆鋼管メーカー兼ガス・水道用配管販売業者である協成(本社=大阪市西区、川那正寿社長)の発行済み株式のうち67%を取得し、2003年12月で子会社化した。伊藤忠丸紅鉄鋼は協成をグループ化したことで、被覆鋼管部門を自社事業化すると同時に、三陽商会やニッコーなどグループ内でシナジー効果を高めていく方針。

自動車リサイクル事業のイワオは、本社工場敷地内に2棟目の自動車解体工場を新設する。解体時の廃液処理などで万全の環境対策を期した工場で、このほど着工、来月には完成する予定だ。