2004年02月03日
東京製鉄は2日、H形鋼のスポット価格をトン2000円値上げして、6万―6万1000円にした。鉄スクラップの高騰と入手難のため。流通にとっては、5000円の諸経費を上乗せすると6万5000―6万6000円の販価にする必要があり、さらに売り腰を強める方針。年明けから高騰し、置き場6万円前後で推移するH形鋼市況は、さらに上値をめざす展開となるもようだ。

関係筋によると、新日本製鉄は中国・馬鞍山鋼鉄向けに、約1万トンのH形鋼の輸出を4月積みで成約した。米国向けの輸出も約5年ぶりに成約した模様。同社の近年のH形鋼の輸出は、韓国向けに現地で製造できないサイズを出す程度だったが、中国などのおう盛な需要にも対応していく。

鉄スクラップ価格は騰勢を強めている。東京製鉄・宇都宮は1月8、16日に計2000円値上げ、特級2万3000円をつけた。関東相場でみると1985年10月以来の高値水準であり、他電炉も相次いで建値を引き上げた。主因はアジア向け鉄スクラップ輸出価格の高騰。前年末比で10%値上がりした。世界的に鉄スクラップ需給がひっ迫するなか、さらに上伸する可能性が高い。

大裕鋼業(本社=大阪府堺市、井上浩行社長)は今期(2004年12月期)、売上高70億円、経常利益で最低でも1億円の確保をめざす。地域密着の営業展開を行い、薄板扱い量は年間16万トンと前期並みを予定している。

 電磁鋼板の加工については海山町工場だけでなく、本社工場でも行う予定で、これに伴い、本社工場のbQスリッターの設備改善を検討している。品質対応もISO9001の趣旨の徹底を図り、返品については前期比5%削減する。コスト低減と安全対策は全社レベルで推進していく考え。

関東地区の平鋼市況が上伸している。メーカー値上げが昨年11月、本年1、2月と連続的に実施され、問屋各社は仕入上昇分を販売価格に転嫁している。問屋各社は先月に続き、今月トン2000円唱えを上げ、中旬にはベース6万2000円を固める意向。メーカーでは3月にも値上げを予定しており、また低水準の在庫状況からみて、市況はなお上昇力を強めそうだ。