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2004年02月04日
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自動車向け鋼板の値上げ交渉ヤマ場
・ 丸一鋼管、鋼管製品値上げ
・ リオドセ・上海宝鋼、伯一貫製鉄所でFS
・ 新日鉄住金ステンレス、Fクロム7セント上げ決着
・ 小棒輸出のオファー価格上昇=昨年末比5000円アップ
・ 丸一鋼管、鋼管製品値上げ
・ リオドセ・上海宝鋼、伯一貫製鉄所でFS
・ 新日鉄住金ステンレス、Fクロム7セント上げ決着
・ 小棒輸出のオファー価格上昇=昨年末比5000円アップ
高炉各社と国内自動車大手との自動車用鋼板の値上げ交渉がヤマ場にさしかかっている。高炉各社は一昨年値上げを要請した際の未達分トン平均5000円程度の再値上げを要請するとともに、原料、海上運賃などの高騰によるコストアップについても状況説明に入っている。高炉サイドは4月出荷分からの値上げをめざしているが、原料、フレートの高騰問題も含め、4月を越えての継続交渉となる可能性もある。
丸一鋼管(鈴木博之社長)は鋼管製品の販売価格について値上げを実施する。対象となる品種は店売り、ひも付きともにSTK、SGP、中径角、カラー、STKM、スモール角の黒皮およびめっき鋼管製品で、値上げ幅はトン当たり3000円、値上げ実施時期は3月1日出荷分から。材料価格の大幅値上げによる不採算を改善するため、母材ホットコイル価格上昇分の製品価格への転嫁積み残しの早期決着を図る。
鉄鉱石最大手の伯リオドセ(CVRD)と中国鉄鋼最大手の上海宝鋼グループは2日、伯サンルイスに年産370万トンのスラブ生産の高炉一貫製鉄所建設に向けて、事業化調査を開始すると発表した。鉄鋼世界最大手のアルセロールも参画する意向だという。製鉄所は将来750万トンに倍増することも視野に入れている。
新日鉄住金ステンレスはBHPビリトンとの間で、1―3月積みのフェロクロムを純分ポンド当たり62セントと10―12月比7セント上げることで先週までに決着した。米ドル安で供給側の手取り収入が減るなか、将来の安定供給を確保するために値上げを受け入れた。ステンレス鋼1トン当たりで5000円程度のコスト増になると見られ、今後製品への値上げ圧力が強まりそうだ。
小棒輸出のオファー価格が上昇している。トン3万7000―3万8000円(FOB)で昨年末に比べ5000円程度アップ。韓国からは一部4万円のオファーが寄せられた。国内出荷単価の改善が遅れているメーカーでは「国内よりメリットが高い」との声も挙がるほど。足元は、原料の入荷難で輸出は抑えられているが、引き合いは米国・アジアともおう盛で価格上昇の傾向にあることから、一定量の輸出は継続されそうだ。