2004年02月09日
大手総合商社・金属部門の2004年3月期は軒並み増益決算となる見通しだ。鉄鋼原料事業が需要増加を背景に好調に推移。鉄鋼製品および非鉄事業についても各社の収益構造改善の取り組みが奏功、国際市況も回復基調にある。このほど出そろった03年4―12月期連結決算によると、6社金属部門の売上高合計は5兆1861億円で19・7%増、5社の純利益合計は583億円で39%増となった。

関東地区の鉄スクラップ価格が一段と上昇した。電炉買値(中心値)は、指標品種のH2で前週比500―1000円(約4%)高の1トン当たり2万1000円に続伸した。90年4月以来の水準。アジアでの鉄スクラップの取引価格が急騰しており、連動して東京湾岸の船積み価格が上がり、電炉各社は玉確保のため建値を相次ぎ引き上げた。

韓国電炉の海外スクラップ調達価格が、ついに300ドル台(トン当たり)に突入した。東国製鋼は先週末、クサコスキーと北米スクラップ4万1000トンの輸入契約を行った。価格はスチール・バンドルで303ドル、シュレッダーで313ドル。3万トン近くに達したバランス3Aで311ドルと300ドル台に乗った。

 韓国の鉄鋼メーカーは、1月末にINIスチールと韓宝鉄鋼が北米スクラップ11万トンを契約。シュレッダーで293ドルだった。続けてPOSCOが日本スクラップを3万円弱で2万7000トン契約している。今回の東国製鋼の契約で、20万トン近くの海外スクラップを一気に契約したことになる。

安田工業(本社=東京都千代田区、櫻井茂彦社長)は、関東向け普通線材製品を値上げする。値上げ幅は、普通鉄線とナマシ鉄線が3月1日積み分よりトン当たり8000円以上、ナマシ結束線が3月1日から同1万円以上。普通丸釘は2月21日から同5000円、3月21日から、さらに同5000円以上値上げする。

東京地区でH形鋼を扱う流通各社は、きょう9日から置き場6万円、持ち込み6万3000円下限を唱える。荷動きは2月に入ってやや落ち着いてきたが、メーカー各社が2月契約でのトン4000―5000円の値上げを表明したため。5万9000―6万円で推移している市況は、今週中にも6万円中心に移行する模様。